IPO担当者が独学でIPOについて学ぶ方法一覧

会計

身近にIPO実務に詳しい人がいればいいですが、専門性が高い分野のため独学で知識を付ける必要のある人もいると思います。

何かしら知らなかった勉強方法が一つでも見つかればと思います。

本で学ぶ

IPOをやさしく解説! 上場準備ガイドブック

四大監査法人の一つであるEY新日本有限責任監査法人による解説書です。

IPOについて全く知識のない人でも読めるような構成で、概要が掴めるように浅く広く解説されています。

IPO実務について学んでいくと各論点の細部に気を取られがちですが、定期的に全体像を見返すための本としても有用です。

※Amazon→『IPOをやさしく解説! 上場準備ガイドブック(第5版)

Q&A株式上場の実務ガイド

四大監査法人の一つであるあずさ監査法人による解説書です。

  • 従業員数十人規模の場合にどの程度まで内部牽制組織を整備すべきか
  • 月次決算の精度はどこまで高める必要があるか
  • 資本政策はどのような手順で作成すべきか

このような種々の論点をQ&A形式で詳しく解説しています。

各論点で深く解説されているため、ある程度の会計知識やIPO知識を持ち、会社内の業務の流れが想像できる状態になってから読むのがおすすめです。

※Amazon→『Q&A株式上場の実務ガイド〈第4版〉

IPO実務検定試験公式テキスト

IPO実務検定試験の公式テキストであり、IPO実務を行う際に必要な知識がまとまった書籍です。

上記2冊よりもさらに分厚く、約600ページもある本です。通読するのは他の本と比べてかなり大変ではあります。辞書のように必要に応じて各論点を読む使い方でもいいかもしれません。

※Amazon→『IPO実務検定試験公式テキスト〈第7版〉

資格勉強を通じて学ぶ

公認会計士や税理士の資格があれば当然大いに役に立ちますが、ここではIPOに特化したものを紹介。

IPO実務検定試験

IPO実務検定試験は上場準備に特化した資格試験です。

次のような理由からIPO実務検定試験の受験はお勧めです。

  • CBT方式のためいつでも試験を受けられる
  • 公式問題集が使いやすく学習しやすい
  • TACから講座が用意されている
  • 合格後、会員になると豊富なセミナーや各種コンテンツを利用できる

IPO・内部統制実務士

IPO・内部統制実務士試験もまた上場準備と内部統制全般に特化した資格試験です。

年に2回実施されており、開催団体主催で資格取得に向けた資格者養成講座や教会主催研修会が合わせて開催されています。

公認内部監査人(CIA)

公認内部監査人(CIA:Certified Internal Auditor)は内部監査人の能力を証明する国際資格です。試験は日本語で受験可能です。

上場準備企業よりも特に上場済みの企業で役立つ資格ですが、業務コーポレート・ガバナンスや内部統制構築の場面で役立てることができます。


IPO特化メディアサイトで学ぶ

以下のようなIPO特化メディアサイトで学ぶこともできます。

メディアサイト名運営
IPOサポートメディア株式会社マネーフォワード
freee IPO支援室freee株式会社
上場.com株式会社上場ドットコム
IPOPRO[アイピーオープロ]MS-Japan および AGSコンサルティング

講座で学ぶ

資格の学校TACのIPO実務検定講座

IPO実務検定試験を受ける場合はTACから講座が用意されています。

短期集中で効率よくIPOの知識を習得したい方にお勧めです。

講師はIPO業務経験のある弁護士や会計士、IPO従事者が行っています。

IPO実務検定|資格の学校TAC[タック]

デロイト トーマツ アカデミー

デロイト トーマツ アカデミーはM&Aや経営戦略を中心に学べるオンラインサービスです。

2022年10月にサブスクプランが開始されました。税抜月額3,600~4,500円で用意された講座を自由に見ることができます。

その中でIPO関連の講座も用意されています。

デロイト トーマツ アカデミー / 【IPO実務入門】9講座セット

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