IPO実務検定の難易度や勉強時間は?IPO知識無しから受けた感想と結果

会計

この記事ではIPO実務検定試験を受けようか迷っている方に向けて書きます。

IPO実務検定試験とは

IPO実務検定試験は、上場準備の実務を遂行するうえで必要になる知識を総合的に問う試験です。

難易度は標準上級があります。私は標準を受けました。

試験概要について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

IPO検定を受けた背景

私は上場準備検討段階の会社で経理業務を兼務で行っています。

今後実務を行うかは定かではありません。

ただ、会社の状況として一通り知識を付けておくとよいという状況でした。

勉強開始前に受験者の記事を軽く眺めると、会計士や証券会社に勤めている人の情報しかありませんでした。

私は会計士や証券会社に勤める人とは違って法律や上場企業の常識を備えている人ではありません。

そんな私と同じような人が見て参考になればと思います。

【前提】簿記2級は取得しておくべき

私は経理業務を行っているということもあり、前提として簿記2級を取得しています。

もしIPO担当者として実務を行いたい方であれば、遅かれ早かれ簿記の知識は必要になります。

全く簿記の知識がない方は、土台の知識として簿記3級、2級の取得をしてからでも遅くはないと思います。

【結果】知識ゼロから10日で標準レベル合格

知識ゼロの状態から10日間の勉強で標準レベルに受かりました

合格ラインは70%で、点数は73.3%と低めです。

10日間、1日2~3時間程勉強していたので、勉強時間は25時間程度です。

時系列
  • 4月10日:問題集を購入
  • 4月11日:テキストを購入
  • 4月21日:標準レベル合格
※テスト後に即時発行される試験結果レポート

試験勉強のコツ

短期間合格の鍵はテキストを読む前に公式問題集を解くこと。必ずです。

テキストを読む前に問題集を解くべき理由
  • 問題集に取り掛かる前に堅い文章のテキストで挫折する可能性があるから
  • 問題演習が想像できない状態で大量にインプットすることになるから
  • テキストよりも問題集の解説のほうがシンプルで理解しやすいから
  • 選択問題を解くなかで理解が進むから

テキストは約600ページもあり、堅い文章がずっと続きます。

まず理解しようとテキストを読み始めると、演習前にまず挫折します。

勉強初日から不完全な状態でもまず問題集を解くことがポイントです。

公式問題集では、問題だけでなく該当する内容の説明も簡潔にまとめられています。

問題を解いて解説を頭に入れ、不明点をテキストで補う方法が確実です。

使った教材

法改正等の理由で公式テキスト・公式問題集は数年で改訂されます。

念のため最新の教材は日本IPO実務検定協会の書籍案内で確認しましょう。

IPO実務検定試験公式テキスト〈第7版〉

600ページもある大ボリュームの公式テキスト。

私は買いましたが標準レベルであれば無くても合格できる印象です。

とはいえテキスト無しで受験して不合格になってしまえば余計にお金がかかるので、買っておくのが無難ですね。

練習問題も付いていますが、数十ページの内容に対して2問程度しかないのでほぼないものと思ってください。

※Amazon→『IPO実務検定試験公式テキスト〈第7版〉

IPO実務検定試験 公式問題集 第5版【購入必須】

購入必須です。

試験ではこの本と似た問題が出ます。

標準と上級の問題が両方とも収録されています。

最低2週は繰り返し解きましょう。

試験対策として良質な問題であると同時に、解説がまとまっていることもおすすめポイント。

※Amazon→『IPO実務検定試験 公式問題集 第5版

IPO実務検定試験(標準)非公式問題集

公式問題集だけだと少し練習不足感があったので追加で問題集を使用。

個人の方が出されている非公式の問題集です。

私がAmazonで見たときはKindle Unlimitedの対象になっていました。

単品で買うより得だと思ってついでに登録してから使いました。

※Amazon→『IPO実務検定試験(標準)非公式問題集

IPO実践ケーススタディ

上級レベルを受験する人は記述問題対策として買いましょう。

私は上級レベルを受けていませんが、今後受験する時のためと、具体的な実務内容に興味があったので買いました。

※Amazon→『IPO実践ケーススタディ

丁寧に学ぶなら講義がおすすめ

IPO実務検定試験の対策講座を用意しているのは資格の学校TACのみです。

  • 標準コース
  • 上級コース

受験する試験に対応する試験それぞれに講義が用意されています。

試験の難易度がそこまで高くはないので、標準レベルの試験に受かるためだけなら独学でも多くの方は問題ありません。

ただし、IPO実務検定はテキストを見てもらうとわかりますが、非常に専門性の高い知識を扱います。

TACの講義では担当講師は内容により異なり、それぞれIPO関連業務に携わった方による授業です。

  • 短期感で効率よく学びたい
  • 実務の話も詳しく知りたい
  • テキストでの学習に自信がない

上記のような人には講義の利用がおすすめです。少し気になる方はTACに資料請求をして判断するのがおすすめです。

資格の学校TAC

転職を見据えるなら求人を見るところから

試験勉強を通して今の職場で活かそうという方もいれば、転職を考えている方もいると思います。

  • 年収を上げたい
  • 職場環境が悪い
  • IPO業務に携わりたい

私も今はまだ転職は考えていないものの、選択肢としてどんな転職先があるかはよく確認します。

様々な転職サイトの中でも、MS-Japan管理部門に特化している求人サイトです。

IPO準備企業の求人も探しやすいのでおすすめ。

登録して求人を見てみてみると、試験に取り組むモチベーションにもなりますよ。

MS-Japan

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